関節の痛みには、グルコサミンがいいとよく言われています。それでは、グルコサミンとは一体何でしょうか。
まず、化学的に言えば、グルコサミンは糖の一種で、グルコースにアミノ基がくっついてできたものです。アミノ糖の中では、代表的なものといえるでしょう。
ちょっと説明が難しくなりますが、人間や動物の体内では、アミノ基がアセチル化された「N-アセチルグルコサミン」という形で存在していて、糖タンパク質やヒアルロン酸といったムコ多糖類(=グリコサミノグリカン)の構成成分になっています。ヒアルロン酸は、軟骨を作る材料としても、とても重要なものです。
もう少しわかりやすく説明すると、グルコサミンは人の体内にもともとある成分で、細胞と細胞をつなげる結合組織の材料です。主に、軟骨 や 靭帯・腱、爪、皮膚などを構成していて、中でもアキレス腱はその80%がグルコサミンでできています。
また、グルコサミンが豊富に含まれることで最も知られているのが軟骨です。軟骨の形成に関わっているグリコサミノグリカンの生成を促す役割を、グルコサミンが担っているのです。
軟骨は体のあちこちで大切な役割をしていますが、とくに関節にとっては重要で、骨と骨の間にあってクッションとなり、曲げたり伸ばしたりの動きを滑らかにするには欠かせない成分です。そのため、不足してくると骨と骨が直接ぶつかりあって、きしんだり痛みを覚えたりといった不具合が出てくるのです。
グルコサミンはこのように、私たちの身体の中のあちこちにあって、それぞれの場所で重要な役割をしているのです。